復讐ストーカーゲーム2
「嫌です! お願いですから、そんな事をおっしゃらないで下さい……秋雄さんのお嫁さんでいたいんです。

それに信介さんも出て行ってしまった今、私にもお役に立てることがあると思うんです……」


リビングのソファーに座り、お母様と二人で腰を掛けていた。


目の前のテレビには、ニュースの合間に流れる料理番組が放映されている。


いつもなら家族のためにと、メモを取りながら眺めているのに、離婚という言葉を言い渡され、全てがどうでも良くなった。


お父様と朝食を三人で頂いた時には至って普通だったのに、出掛けた途端、雰囲気がおかしくなった。


お父様ではなく、お母様が私を嫌いなのかもしれなかった。


疑心暗鬼な感情がトグロを巻いた。
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