復讐ストーカーゲーム2
「……絵恋さんが嫌いとかじゃないの。実は――貴方に迷惑が掛かりそうなのよ」


お母様は深刻そうに俯いた。


秋雄さんが姿を消してしまい、その時にも沈んだ表情を勿論見せたが、また別な重いムードだった。


「……どうしたんですか? 私は嫁です。隠し事はしないでください!」


そう強く言うと、やっとお互いの眼差しが焦点を定め見合わせた。


「……そうよね。恥ずかしがっている場合ではないのよね、夫はああ見えてプライドが高いの。だから私から言うわ――

前に信介が借金していた話があったでしょう?」


「……あ、はい」


以前、自宅付近で物騒な男の人がうろついていた。あれのことね?
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