復讐ストーカーゲーム2
「お電話ありがとうございます。三ツ星企画でございます」


「白田部長は、おられますか? 娘の絵恋から緊急のお電話だとお伝え下さい」


「かしこまりました」


父は、どこにでもある中小企業の一般部長だった。役職柄、多少は給料が高いかもしれないが世間並みだった。


お金をどのくらい貯め込んでいるのかを期待するしかなかった。


「お電話変わりました……もしもし……本当に絵恋なのか?」


「……お父さんごめんなさい。急に会社に電話を掛けたりして」


「いや。初めてのことだったからビックリしただけだよ……一体どうしたんだ? 会社に掛けてくるなんてよっぽどの事なんだろう?」
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