雨の中のメロディー
｢これが本当に初恋の話だよ｣

そう言いふと美香をみると美香から涙が溢れていた。

｢美香？なんで？｣

和馬は慌てた。

｢だって…｣

｢なんでその時私はお兄ちゃんの家に行かなかったのかなぁ｣

和馬は驚いた。

｢なんか学校のプールだったって聞いたよ｣

｢プールのあととか行けたじゃんね｣

｢もう過去だよ。仕方ないよ｣

和馬はそう言い笑った。
美香はまだ泣いている。

｢その時に私が和馬を好きになってたら今は苦しくなかったのかなぁ｣

｢美香…今苦しいの？｣

｢だって学校の先生じゃん！こんなに好きなのに付き合えないじゃない｣

和馬は黙った。

｢今日だって人目を盗んで会ったり…私は普通の恋愛がしたかった｣

泣き叫ぶ美香を和馬は抱きしめた。

｢美香…ごめんなぁ｣

美香は和馬の手を振り払った。

｢ごめんね、和馬！また明日学校で会おうね｣

美香は笑顔でそう言うと和馬の家を飛び出した。

泣きながら無我夢中に走っていると誰かにぶつかった。

美香は声を出してないた。

｢美香ちゃん！｣


ぶつかった相手に名前を呼ばれ美香はびっくりした。

一瞬泣き止み相手を確認した。

ぶつかった相手は大島天だった。
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