君の王子様になるために


つかみ所のない奴。



昔から何を考えてるか分からん奴。



やけど、コイツが言って失敗したことはほとんどあらへん。





だから俺は、この時の陽司のにこっとした笑いを信用した。





天使の顔の下に、悪魔の顔を隠していたとは気付かずに……。






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