君の王子様になるために


だって、めっちゃ傷ついた今の一言。



付き合って一ヶ月。


初めて弥生ちゃんとキスしてから一ヶ月。




人それぞれのペースがあるって分かってるけど…。


放課後、たまに一緒に帰るしか恋人らしいことしてへん。




この長い時間の中で、俺らはあれからなんも進展がない…。





「二人でおって、えぇ雰囲気とかならへんの?」



なんか結構マジメに聞いてくれる陽司にホンマに感動しそうや。



俺もしかして、ずっと誰かに聞いて欲しかったんかな?




「…なっても、弥生ちゃんスルーやもん」


「うわ~王子様らしいな」





< 5 / 79 >

この作品をシェア

pagetop