俺様クンと恋をしませんか?
「お前、俺と付き合え」






………





しばらくの間沈黙が流れる





「あ、あのさ?私、今さっき!恋愛なんてしないって言ったよね?」





こんな状況でも冷静に頭が働いているようで






少し動揺しただけで凛は普通に言葉を返してくる






「まぁ?言ってたな?」





「なら何で付き合うとか言ってんの?」




「別に?ただ、俺と同じ考えの女をそばに置きたいだけ」





凛は表情をゆがませる






「私は嫌よ?」





……断られた





まぁ、そう来るかもとは思ってたけど







「俺は凛じゃなきゃイヤ。凛は良い考えを持ってるし、何より美人だ」






凛は軽くあざ笑うかのように頬笑む




「は?それだけで?ふざけないで?なんで私が蓮斗と付き合わなきゃいけないわけ?」







「お前さ、いろんな奴に告られて困ってるんだろ?ならちょうどいいじゃん?俺みたいな完璧でカッコいい男がいると誰も告らないと思うけど?」






凛は少し何かを考える






…いける






「一個聞いていい?なんで友達じゃダメなの?」






「友達だから。この意味…分かるよな?友達には限界がある。でも恋人ならほとんど限界なんて感じなくて済むかんな。」





「で…も」





「何戸惑ってんの?まさか…付き合うってお互い好き同士じゃないと抵抗ある?」





凛の言葉を遮るように言ったら…動揺しているように見えた





「ま、まさか?」






「イヤ。凛にはあるね?凛はただ恋愛にただ臆病なだけだ」





「そんなことは…ない」






「なら…俺と付き合うよな?」







これで…どーだ








「……はぁ。分かったわよ?付き合えばいいんでしょう?」






「あぁ」




ニヤッとして喜ぶ







ホントに凛は…面白い




俺がお前に恋を教えてやるよ





その閉ざした美しい心を俺が開いてやる





蓮斗side  END













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