もう一度あの庭で~中学生によるソフトテニスコーチング物語~
最強の片割れ
翌週の月曜日。
翔太は朝からプリントに何かを書いていた。
ガラガラっとドアが開く。
「おはよー。」
入ってきたのは吉川だった。
すぐさま翔太に駆け寄る。
「あ、入部届けだ。何にするか決まったんだね。」
翔太はちらりとテニスコートを見る。
そこでは快太とマッキーが2人だけで朝練をしていた。
「うん、決めたよ。」
そう言って翔太は職員室へと入部届けを出しに行った。