もう一度あの庭で~中学生によるソフトテニスコーチング物語~

通り掛かる生徒が距離を置くほどの異質。

「ちょっと何あれ?私服だし先生呼んだ方が良くない?」

「でも怖いって……」

そう耳打ちで話していた女生徒に男が近づいていく。

「なぁ、テニスコートって何処にあんの?」

「えっ……あ、はい。あっちに……」

恐怖から素直にテニスコートの場所を教えてしまう。

「そっ、サンキュー。」

男は指差された方へとズカズカと向かって行った。

「どうしよう!怖くて教えちゃったよぅ……」

「うん、何か問題とか起きなければ良いけど……」






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