恋じゃなく愛で。
2月14日

中学2年の冬。

そう、今日はバレンタインデー♡


「華〜!みてみて!」

白くて華奢で可愛い子があたしに話し掛けてきた。

「はるね〜。まなくんの為にアップルパイ焼いたの!」

箱の中にはハート型の大きなアップルパイが入っていた。

『まなとも喜ぶんじゃないのー?』


小春は喜んでまなとが来るのを待っていた。


キーンーコーンーカーンーコーンー♪


ガラガラ〜

「着席ー。おぃ。席つけや〜?。今日はバレンタインデーだからって浮かれんなよ〜?授業もしっかり受けるよーうに。一日頑張りましょう!!」

宮下先生が熱くかたっているなか


クラスの女子の半数はドキドキし
クラスの男子たちはうはうはしていた。


だけどアイツがいない。



まなと。



どうしたの?



「はーい。あ、柳川〜黒瀬どうしたか知ってるかー?」



『え?あ、知りません!』


そうか。と宮下先生は呟いて教室を出ていった、



なんか心配で心配で。


異常な胸騒ぎを覚えた。

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