ありがとう... 〜大切な君へ〜
拓の秘密
私は毎日屋上に行く毎日が続いた

でも、拓の姿はなかった

拓の担任の先生に聞くとあまり体調が良くないらしい

「はぁー」

私は大きなため息をつく

「ため息ついたら幸せ逃げちゃうよ」

葵が私の机に頬杖をつきながら言った

「でも、もう1週間だよ? 風邪ってそんなに続く?」

「確かにね...」

拓と初めて話した日からもう1週間が経っていた

たった1日だけ話しただけ

それなのに好きとか私って単純なのかなぁ...

「まぁ、明日には来るよ ねぇ?」

葵が私にとびきりの笑顔を向けた

「うん ありがとう 待ってみるよ」

もう、待つしかない

そう強く思った
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