ありがとう... 〜大切な君へ〜
「僕は病気なんだ... 5歳のときから」

「病気...?」

私は驚いた

拓は重い病をかかえて生きてるんだ

「そう 病名は心臓病」

私は耳を疑った

昔聞いたことがある

心臓病にかかったら長くは生きれないと

「それって治るよね? 大丈夫だよね?」

拓は黙り込んでしまった

「治らないの...?」

「治るってそう信じて生きてきた けど、10歳のとき言われたんだ 高校に行くのも難しだろうって」

私の頭は真っ白になった

「それって... じゃあ拓は」

「死ぬよ... 次に発作が起こったらね」

私は気がついたら屋上を飛び出していた

拓の話を聞いてるだけでも辛かった

視界は涙でよく見えない

拓が死ぬ...

この真実を受け入れること私にはできるのだろうか
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