たったひとりの君にだけ
chapter.8
別れた相手になんて二度と会いたくない。
その瞬間からもう過去の人。
憎んでくれて構わない。
写真にナイフを突き刺してくれても構わない。
それぐらい、痛くも痒くもなんともない。
すれ違っても知らない顔をしてほしい。
世の中には似ている人が3人いるんだよなって思ってほしい。
アイツは最低な女だったって今の恋人に愚痴って、引き合いにして『お前はイイ女だよ』って利用してくれたら本望だ。
だからお願い。
関わらないで。
いい思い出なんてない、そんな私に話しかけないで。
そんな自分勝手を。
私は一方的に捨てた男達に、これから先も強く望んでいる。