たったひとりの君にだけ


ええ、そうですよ。
こじらせてますよ。

何か文句ありますか。

たった一言それだけで。
無駄な絵文字は排除する。

その心意気が淡白で実に素晴らしいですね。

きっと、あけましておめでとうメールを返さなかった所為だ。(と言ってもたった1日放置だけど)

怒っているかもしれない。
だけど、恐らく察したのだろう。

アイツ、案の定風邪を引いてやがると。

多少の心配を掛けているかもしれない、と思いつつも、まともなメールを打てるような元気はまだなかった。

気付けば電話も来ていて、時刻はたった今、数分前の表示だった。
きっと、なかなか電話に出ないから、諦めてメールに切り替えたんだろう。
『もうっ、なんで出ないのよ!』と口を尖らせながらメールを打つ瑠奈の姿が目に浮かぶ。

だけど、返事はもうひと寝してからにしよう。

すまないね、瑠奈。

悪く思わないでおくれ。
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