一番嫌いな日
「大丈夫?」



「あっ、はい…」


慌てて、男の人から離れる。



「よかった。あのまま倒れてたら、危なかったよ」


どうやら、バランスを崩した私を助けてくれたらしい。



「すいません、ありがとうございました。」


深く頭を下げる。


「びっくりした。ドアが開いた途端綺麗な女の人が降ってきたから」



男の人は、そう言ってニッコリ笑った。



綺麗…





その一言にドキッとする。




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