想い続けて。
次の日
由紀は窓辺のいすに座り、ぼんやりと夜空を眺めていた。曇り空なのか、星は見えず、かわりにどこまでも黒くもやもやしている。
「返事、待ってるから」
今日学校で、移動教室の前に、祥平の後ろから話しかけた。
「え?なんの?」
祥平は、まるで訳が分からないという顔をする。その表情からは、ふざけているわけでなく、本気で何のことなのか分からないと様子ざ見て取れた。
思わず固まる。そうしている間にも、祥平は、さっさと授業の準備をすませ、教室を出て行ってしまった。後ろ姿を追う気力もなく、由紀も授業の準備をし、重たい足を引きずって教室を出た。
「返事、待ってるから」
今日学校で、移動教室の前に、祥平の後ろから話しかけた。
「え?なんの?」
祥平は、まるで訳が分からないという顔をする。その表情からは、ふざけているわけでなく、本気で何のことなのか分からないと様子ざ見て取れた。
思わず固まる。そうしている間にも、祥平は、さっさと授業の準備をすませ、教室を出て行ってしまった。後ろ姿を追う気力もなく、由紀も授業の準備をし、重たい足を引きずって教室を出た。