Sweet kiss? Bitter kiss?
至るところからフラッシュがあるため、人を判別するのは難しかった。
そんな中でようやくセンターステージに到着して、デザイナーのあたしからの挨拶が始まった。
ずっと何を話すのか考えていたけど、話したい事がまとまらないでいた。
あたしは深くお辞儀をしてマイクを手にした。
「Bitter Kiss、ここにいる皆さんはチョコレートの味のキスをしたことありますか?」
自分で驚いてしまうことを話しだしたあたし。
和也を探し、和也との思い出で頭いっぱいになってしまったあたしは、彼の家でのキスを思い出した。