究極の選択 〜メタボな彼氏とイケメン王子様
潔、あたしと別れて食事大丈夫やろか?

何てつまらん心配はヤツには無用だった。

所詮ヤツは食い物が大事な俗物にすぎん。

口の周り汚しながらマナーもへったくれも無く小汚い食べ方が性に合う男だ。

「明日香さん…潔クンなら大丈夫。彼の大好きな食べ物なんて恵光院財閥の膨大なデータにより解明済み。あなたの役目は終わったんですよ」

エコーは、そう言ってあたしを家畜の世話から解放させた達成感により自信溢れる笑顔で見つめた。
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