君のそばにいてもいい?
第2章 諦めなきゃ
お誘い
夏祭りの翌日。
この日は部活がなくて、家でぼーっとしてた。
「暇だなぁ…」
そう思っていると携帯の受信音がした。
見てみると、そこには
『桐谷 蒼』
の文字。
ドキンと胸が高鳴るのを感じ、メールを見る。
『昨日はありがとう!
そういえばさ、明日試合があるんだけど…もし空いてるんなら見に来てくれない?有田も出るし』
なんと試合を見に来てくれというお誘いのメール。
私は思わず飛び跳ねた。
『行きたい!明日も丁度部活休みだし!』
行かない訳が無い。
テニスをやっている姿の桐谷を見れるチャンスなんてそうそうないし!
…それに、これを見てきちんと諦められるようにしないと。
すると桐谷からの返信が。
『本当?ありがとうーじゃあ明日待ってる』
もう私は楽しみ過ぎて仕方なくなっていた。
…今だけは…好きでいさせて下さいね、神様。