君のそばにいてもいい?
友達
あれから1年半。
クラスも変わり、私は中2となっていた。
そしてもうすぐ夏休みに入るところだ。
「葉月ー!」
「あ、雅」
「ねぇ葉月!夏祭りあるじゃん?一緒に行こうよー」
「もちろん」
「よっしゃぁ!」
相変わらず雅は可愛いなぁ…。
雅は中2になってから仲良くなった友達で、私より身長が高くて天然の可愛い女の子。
「相変わらず可愛いよねぇ葉月は」
「何言ってんの…私なんかのどこが可愛いの…ありえない」
「だってー!普通、何もないところで転んだりする?しかもー…」
「あーもう、うるさいっ!」
「…葉月、真っ赤だよ?そんなに恥ずかしかったの?」
雅はにやにやしながら言った。
「………」
私は思わずむくれてしまった。
「ごめんってばー」
雅は笑いながら言った。
「もういいしー夏祭りは他の人と行くから!」
「わああごめんなさい!本当にごめんなさい!!」
雅は必死に謝る。そんな雅に私は
「…っあはははっ!!
冗談だってばーそんなに謝らなくても雅と行くよ」
「もー…」
雅もむくれる。
そしてそんな自分達にお互い笑いあった。
こんな風に雅とずっと友達でいれたらいいな…
密かに私はそう思った。