君のそばにいてもいい?
私はドアの方を見てみる。
「…桐谷と…誰?」
桐谷の隣には美少女が。
髪が長くて綺麗で…大きい瞳。
本当に綺麗な子だなぁと思っていると
「桐谷くん!まさかその隣の人って…彼女!?」
とクラスの男子が言う。
…かの、じょ…
私は頭を金槌で殴られたような気分になった。
いや、いいんだよ、うん。
諦められるきっかけになるし…
そう思っていると
「違うよ」
と鋭い瞳で少し怒ったように桐谷が言う。でも、冷静さを保ったままだった。
「この人は転校生の桜井 麻結美(さくらい まゆみ)。僕の幼馴染なんだ。」
幼馴染…!?
私は驚きを隠せなかった。
桐谷にこんな美少女の幼馴染がいたんだ…!