君のそばにいてもいい?
「そういうことだから。」
と桐谷は吐き捨て、自分の席へと座る。
桜井さんはどうしたらいいかわからず、どまどっているようだった。
そんな桜井さんに向かって私は歩き出す。
「葉月?」
と雅はきょとんとした顔をする。
「えっと…確か、桜井さんだよね?」
と私は桜井さんに声をかける。
すると桜井さんは、
「は、はい…」
と返事する。
あ、桜井さんって声も女の子らしくて可愛い…と思う私。
「私、許斐 葉月っていうんだ、よろしく!葉月って呼んで?」
「…!うん…!!」
桜井さんは嬉しそう。
良かった…ずっと不安そうな顔してたもん…
「私は有田 雅!雅でいいよ〜よろしくね!」
後ろから雅が言う。
いつの間にか雅は私の後ろに居たようだ。
「あ、えっと、私は桜井 麻結美です…!
葉月ちゃん、雅ちゃん、よろしくね」
「「うん!」」
と私と雅は口を揃えて言った。