君のそばにいてもいい?

「そういうことだから。」

と桐谷は吐き捨て、自分の席へと座る。

桜井さんはどうしたらいいかわからず、どまどっているようだった。

そんな桜井さんに向かって私は歩き出す。

「葉月?」

と雅はきょとんとした顔をする。

「えっと…確か、桜井さんだよね?」

と私は桜井さんに声をかける。

すると桜井さんは、

「は、はい…」

と返事する。

あ、桜井さんって声も女の子らしくて可愛い…と思う私。

「私、許斐 葉月っていうんだ、よろしく!葉月って呼んで?」

「…!うん…!!」

桜井さんは嬉しそう。

良かった…ずっと不安そうな顔してたもん…

「私は有田 雅!雅でいいよ〜よろしくね!」

後ろから雅が言う。
いつの間にか雅は私の後ろに居たようだ。

「あ、えっと、私は桜井 麻結美です…!
葉月ちゃん、雅ちゃん、よろしくね」

「「うん!」」

と私と雅は口を揃えて言った。
< 26 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop