君のそばにいてもいい?
「…え?」
麻結美ちゃんが桐谷のことを…好き?
「あの…っだから…」
麻結美ちゃんは真っ赤な顔をして言う。
「その…協力して欲しいの…っ
葉月ちゃん、蒼くんと仲良いみたいだから…」
私は何も言えなかった。
何で
“うん、わかった!協力するよ!”
って言えないの?
私は…桐谷のことを諦めなきゃいけないのに。
「…まだ考える時間必要だよね!
じゃあお返事待ってるね…!」
と麻結美ちゃんは行ってしまった。
私はその場にへたり込む。
「…麻結美ちゃんのこと…
応援、しなきゃ…」
その時私は暫く立つことができなかった。