君のそばにいてもいい?

すると、隣にいる桐谷がクスクスと笑って

「おはよ。痛そうだね?」

と笑いながら言う。

私は恥ずかしくなってそっぽを向く。

「ごめんって許してよ許斐」

「あーもうはいはい!」

と、私は少し投げやり…

もういいや、どうにでもなれという気持ちになってきた。

ふと教室内を見渡すと

「…あれ?今日麻結美ちゃん、来てないの?」

と私が言うと、

「ああ、桜井は…その…」

桐谷が真剣な表情で話そうとする。
思わずその表情に心臓が高鳴った。

「…体が弱いんだ。だから結構休むことも多い。だから…
僕がついてていないと、だめなんだ。」

私はその言葉を聞いた瞬間、心が空っぽになった気がした。

“僕がついてていないとだめなんだ”

じゃあ私…邪魔者じゃん…

私は声を振り絞って

「そ…うなんだ…」

と返事をする。

頑張ったよね、私…
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