君のそばにいてもいい?
桐谷
「…ねぇ桐谷…桐谷ってば!」
私は何回も桐谷を呼んでいるけど、桐谷は全部スルーしている。
え、酷くない?何気に傷つくよ?私。
そんなことを思っていると、いつの間にか図書室に来ていた。
…でも、図書室って鍵ないと開けられないんじゃ…
私が屋上に行った時は、たまたま開いてただけなんだけど。
すると桐谷はブレザーとポケットに手を突っ込む。
…ジャラ…
なんと、桐谷の手には鍵が。
その光景を私はじーっと見ていると、
「…図書委員長の権限」
と言って怪しげな笑みを浮かべる。
そうだ…桐谷って、図書委員長なんだったわ…