君のそばにいてもいい?

ガチャッ

桐谷は鍵を開け、図書室へと入る。

私は呆然とそれを見ていると、

「ほら、入って」

と桐谷に手を引かれた。
思わず心臓が高鳴る。

ドキドキと心臓を言わせながら図書室を見渡す。

そういえば、あまり図書室に来たことないなぁ…


…っていうか今も授業中だし!!
私何回授業さぼればいいんだよ…
などと思っていると

「…ここなら、話しやすいと思って」

桐谷がそう発した途端、私は嫌なことを思い出す。
何も聞きたくないとでも言うように、私はうつむいた。

「…あれから僕、ずっと考えたんだ」

桐谷が話し始める。

「許斐が何で泣いたかって。」
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