君のそばにいてもいい?
「ん?何?」
…伝えよう。私の気持ちを。
桐谷が伝えようとしてくれたように、私も。
「…あのね…」
「うん」
「…私…
桐谷のことが…」
キーンコーンカーンコーン…
私が桐谷に想いを伝えようとした瞬間、本鈴が鳴った。
…なんてタイミングの悪さなの…
そう思っていると、
「僕のことが…どうしたの?」
桐谷に聞かれ、一気に恥ずかしくなる。
「…いっいや!何でもないの!!
じゃあ教室戻ろっか!」
私はそう言い、ドアを開けた。
…つもりだった。