君のそばにいてもいい?

「…許斐が言いかけたことだよ。」

桐谷は真剣な眼差しで私を見つめる。

…ああもう、絶対私、顔が赤くなってる
よ…

恥ずかしさのあまり、俯くと

「僕の瞳を見て言って?」

と桐谷が言う。

「…っ」

私はやっくりと顔をあげる。

桐谷の真剣な顔が、私の瞳に映る。

ドキドキしすぎて、もう心臓が破裂しそう…。

「…ね…言って?許斐…」

桐谷が耳元で囁く。

もう…やばいって…!!
< 54 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop