君のそばにいてもいい?
第4章 どうしたら
わからない
「…はぁ…はぁ…」
思い切り走ったからか、息切れする。
気がつくと、目の前には雅がいた。
「…葉月?どうしたの…?
そんなに息を切らして…」
雅がそういうと、私は堪らなくなって
「…っ雅〜っ…」
と抱きつく。
「えっちょっ…」
雅は少し戸惑いながらも
「…教室じゃ話しづらいだろうし、移動しよっか」
と優しい声で言う。
私はその優しさにすがるように泣いた。