君のそばにいてもいい?
私は5分くらいフリーズして、
「は!?」
と叫んだ。
私は今までにないくらいのものすごいスピードで
『なんで桐谷!?』
と打ち、雅に送信した。
すると…
『桐谷優しいよ?』
と、なぜ桐谷じゃいけないのかというような返信がきた。
私は呆れて、
『私は今は恋愛はいいの!』
と、返信する。
…"今は"なんて嘘、なんだけどね…
『まあそんなこと言わずに!桐谷に葉月のメアド教えておいたから、桐谷からメールくるかも!だから、頑張ってね!♪』
私は2度目のフリーズをした。
でも今回は20分もだ。
「はあああ!?」
私はさっきよりも大声で叫んだ。
「な、なんで勝手に…雅め…もう絶対夏祭りは一緒に行ってやんな…」
と、ぶつぶつ呟いていると…
画面には"桐谷 蒼"の文字。
ああ、本当に来てしまったと思いながらメールを見る。
『メアドありがとう。
これからよろしくー
宿題めんどい…』
というメールが来た。
私は驚いた。
だって、桐谷が"宿題めんどい"などと言うなんて意外だった。
「意外とおもしろい人なのかも…」
私は返信し、桐谷からも返信が来たりと…桐谷とのメールが夜まで続いた。
『じゃあ僕もう寝るね〜おやすみ!』
と長く続いたメールはやっと終わった。
するとメールが終わったのを見てたかのように雅からメールが来た。
『どうだった!?桐谷とのメールは!』
雅のにやにやした顔が思い浮かぶ。
私はふぅと一息ついて、
『意外と楽しかったかも』
なんて返信する。
これが、桐谷とのメールのやりとりの始まりだった。