君のそばにいてもいい?

私は深呼吸をし、話し始めた。

「…私ね彼氏がいたんだ。
でも最終的に、私は彼を傷つけてしまって…それからはもう、恋愛しないって決めたんだ」

「…うん」

「でもね、中2になって変われたと思うんだ」

…あ、緊張で声震えちゃってる…

「それは…桐谷に出会えたからだよ」

私がそう言うと、桐谷は驚いた顔をしていた。

「…私…私は…桐谷のことが…」

「待って」

私が伝えようとしたところで、桐谷に手で口を塞がれてしまった。
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