君のそばにいてもいい?

「んっ…き、きりた、に…っ」

桐谷は私から唇を離すと、少し恥ずかしそうにしていた。

そんな姿に私は思わずふふっと笑う。

「…なんで笑うの」

と桐谷が少しすねて言う。

「だって、自分がしたくせに、照れるからかわいくて」

と私が少し笑うと桐谷は完全にすねた。

「……」

「そんなにすねないでよ〜」

「……」

「ごめんってば〜」

私が謝ると、桐谷はボソリと言った。

「…許斐からキスしてくれたら機嫌なおるかも…」

私は顔が真っ赤になり、

「〜っ…!?」

と、言葉にならない。

「してくれないなら、僕は一生機嫌なおらないや…」

桐谷が少し悲しそうに言う。
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