純情乙女の番外編
「わっわっ、ちょっと待って!」

私が慌てて近くのコンビニに入ろうとしたら。


「北村!」

誰かに名前を呼ばれたと思ったら、一瞬目の前が眩しくなった。

(え…?)

歩道に寄った車にパッシングされたんだと気づいたのと、助手席側の窓が下がって、奥から顔を出した人が誰なのか気づいたのは、ほぼ同時。

「佐々岡さん!?」

< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop