あたしの心、人混みに塗れて
昌人は、経済学部のあたしと同じコースに所属している。
誰にでも優しい昌人は、入学当初人見知りで誰とも話せないあたしに声をかけてくれた。それから一気に親しくなり、あたしは女友達以上に一緒にいた。
そんな優しい男にあたしが惚れないわけがなかった。二ヶ月片思いを続けて、二人きりになったときに告白した。
といってもその告白は、「彼女いるの?」から始まり「あたしのことどう思っているの?」で終わる、言わば誘導尋問みたいなものだったけど。
でも、ここでも優しい昌人は、「彼女、いないけど」と答え「智子のことは、好きだよ。もしよかったら、智子と付き合いたい」と真摯に答えてくれた。
そんな優しい彼氏を持てて、あたしは幸せだ。
半年経った今も、三日に一度のデートは欠かさないし、毎晩電話もする。
昌人とは一緒にいて楽しい。自分に起きた出来事をおもしろおかしく話す術を持ち、他人のことは決して悪く言わない。何か都合の悪いことがあったら、自分が悪かったのだと言える強さを持っている。
今日も、ケーキを食べながらあたし達の間に会話は尽きることはなく、平和に店を出た。
誰にでも優しい昌人は、入学当初人見知りで誰とも話せないあたしに声をかけてくれた。それから一気に親しくなり、あたしは女友達以上に一緒にいた。
そんな優しい男にあたしが惚れないわけがなかった。二ヶ月片思いを続けて、二人きりになったときに告白した。
といってもその告白は、「彼女いるの?」から始まり「あたしのことどう思っているの?」で終わる、言わば誘導尋問みたいなものだったけど。
でも、ここでも優しい昌人は、「彼女、いないけど」と答え「智子のことは、好きだよ。もしよかったら、智子と付き合いたい」と真摯に答えてくれた。
そんな優しい彼氏を持てて、あたしは幸せだ。
半年経った今も、三日に一度のデートは欠かさないし、毎晩電話もする。
昌人とは一緒にいて楽しい。自分に起きた出来事をおもしろおかしく話す術を持ち、他人のことは決して悪く言わない。何か都合の悪いことがあったら、自分が悪かったのだと言える強さを持っている。
今日も、ケーキを食べながらあたし達の間に会話は尽きることはなく、平和に店を出た。