あたしの心、人混みに塗れて
食後、蒼ちゃんが買ってきた大量のお酒の缶とおつまみが蒼ちゃんの部屋のローテーブルに並べられた。
(あたしの部屋より蒼ちゃんの部屋のテーブルの方が大きいのだ)
お酒の缶は、ビールが一本、チューハイが6本にカクテルが4本。
蒼ちゃんはビール、あたしはカシスオレンジの缶を持った。
「じゃあ、蒼ちゃん、二十歳おめでとう」
「うん、ありがとう」
カチッと缶を合わせて二人でごくりと飲んだ。
「うわっ、ダメだ。やっぱビールまずい」
一口飲むなり、蒼ちゃんは顔をしかめた。
「初めてじゃないでしょ?」
「そりゃあ、部活の飲み会で何度も飲んでるけどさあ、やっぱ慣れないよねえ」
「未成年が飲酒とかいけないんだよー」
「そう言うとももまだ未成年だけどねえ」
「あと5ヶ月だもん。それに、飲ませてる蒼ちゃんも同罪」
「ともと一緒に鉄格子の中に入るならそれでもいいやあ」
「や、せいぜい罰金でしょ」
あたしがくつくつと笑っていると、蒼ちゃんがビールの缶をあたしに差し出した。
(あたしの部屋より蒼ちゃんの部屋のテーブルの方が大きいのだ)
お酒の缶は、ビールが一本、チューハイが6本にカクテルが4本。
蒼ちゃんはビール、あたしはカシスオレンジの缶を持った。
「じゃあ、蒼ちゃん、二十歳おめでとう」
「うん、ありがとう」
カチッと缶を合わせて二人でごくりと飲んだ。
「うわっ、ダメだ。やっぱビールまずい」
一口飲むなり、蒼ちゃんは顔をしかめた。
「初めてじゃないでしょ?」
「そりゃあ、部活の飲み会で何度も飲んでるけどさあ、やっぱ慣れないよねえ」
「未成年が飲酒とかいけないんだよー」
「そう言うとももまだ未成年だけどねえ」
「あと5ヶ月だもん。それに、飲ませてる蒼ちゃんも同罪」
「ともと一緒に鉄格子の中に入るならそれでもいいやあ」
「や、せいぜい罰金でしょ」
あたしがくつくつと笑っていると、蒼ちゃんがビールの缶をあたしに差し出した。