あたしの心、人混みに塗れて
あたしが桃のチューハイを飲み干しておつまみもなくなってきて、あたしは片付けを始めた。
「蒼ちゃん、飲み過ぎだから。今日はこのまま寝るんだよ」
あたしが引っ付く蒼ちゃんを払いのけて立ち上がると、蒼ちゃんは力無く床に崩れた。
ちらりとテーブルの上を見ると、空になった缶が9本。
あーあ。一人で7本も飲んじゃって。弱いくせに。
あたしはおつまみのゴミをごみ箱に捨てて、空になった缶を台所の流しで中身を濯いだ。
空の缶を全て片付けて未開封の缶を持っていこうとその缶を掴んだら、寝転んだままの蒼ちゃんの手があたしの腕を掴んだ。
「やだ。まだ飲むう」
「蒼ちゃんベロンベロンじゃん。吐かせたくないし」
「吐かないよお。あと一本だからさあ」
ゆるゆると起き上がって、蒼ちゃんは最後の一本のプルタブを開けてしまった。
「とももお」
片手であたしの腕を掴んで座らせようとする。
「これで最後だからね」
わざとらしくため息をついて、あたしも仕方なく蒼ちゃんの隣に座った。
「蒼ちゃん、飲み過ぎだから。今日はこのまま寝るんだよ」
あたしが引っ付く蒼ちゃんを払いのけて立ち上がると、蒼ちゃんは力無く床に崩れた。
ちらりとテーブルの上を見ると、空になった缶が9本。
あーあ。一人で7本も飲んじゃって。弱いくせに。
あたしはおつまみのゴミをごみ箱に捨てて、空になった缶を台所の流しで中身を濯いだ。
空の缶を全て片付けて未開封の缶を持っていこうとその缶を掴んだら、寝転んだままの蒼ちゃんの手があたしの腕を掴んだ。
「やだ。まだ飲むう」
「蒼ちゃんベロンベロンじゃん。吐かせたくないし」
「吐かないよお。あと一本だからさあ」
ゆるゆると起き上がって、蒼ちゃんは最後の一本のプルタブを開けてしまった。
「とももお」
片手であたしの腕を掴んで座らせようとする。
「これで最後だからね」
わざとらしくため息をついて、あたしも仕方なく蒼ちゃんの隣に座った。