見上げたとき
えっ、思い顔を見るとその人がニコニコとこっちを見て笑っている。

うそっ、と思いながら気まずい顔をすると

「メンバー決めたの少し前だったしね、忘れちゃうよね。」

と将は言った。

「将ーーー、ごめーん。はい。忘れてました。」

「いいよいいよー、菜々それよりプレゼンのテーマ決めなきゃね。」

と将は言った。

さらりとまた少し伸びた髪を

将の利き手である左上げで少し触ると

今度は耳にかけた。

そうしたときふと目に入る。
< 16 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop