Under The Darkness
猛禽類に似た凶暴な輝きを放つ眸で、京介君は私を見下ろし威圧する。
力でねじ伏せようとする卑劣な男になど屈するものかと私は声を荒げた。
「何が違うねん!? アンタも所詮ケダモノや、他の男と同じ! 毛色の変わった女とヤれたらええんやろ!? 快楽さえ得られればそれでええんやろ!? 私のこと人間や思てへんのや! 私に触るな! なんかしたら舌噛んで死んでやる!!」
抵抗を繰り返す私の上に覆い被さるようにして、京介君は私から逃げ道を奪う。
暴れる両手を掴まれて、足で下肢を押さえ付けられて。
四肢を拘束され、逃げ出すことが出来ないと、恐怖が胸の底でぬるりと蠕動《ぜんどう》する。
「私は貴女を傷つけ壊すためだけに抱くのです。そこに好意など欠片もない。かつて貴女を欲した男どもと同類にされたら困りますね。死にたければどうぞ」
――楽な道を選ばせはしませんがね。
己の快楽のためではなく、いたぶり傷つけ、壊すためだけに抱くのだと京介君は言う。
目の前が怒りで真っ赤に染まった。
「アンタは人やない! 鬼畜や! 畜生や!!」
なぜ。
なぜ私ばかりがこんな目に遭うのか。
心が全てを拒絶して、肉体と乖離《かいり》しそうになる。
もう嫌だと、頭を激しく振った。
瞼に溜まった涙が頬に散る。