Under The Darkness
瞬間、背筋を震わすゾクリとしたが何かが走った。
「決して離しはしない」
私を捉える京介君の瞳に凶暴さが増してゆく。
荒々しく乱暴な仕草で私の顎に手をかけた京介君は、再び私の口を自分の唇で塞いでしまう。
「ふ、ぐうっ」
魂まで奪われてしまいそうになるほどの激しい口付けに、私の息は徐々に上がってゆく。
京介君は逃れようと暴れる私の体を、自分の体重で押さえつけ動きを封じた。
――ちくしょっ!
京介君の視線を痛いほどに感じながら、奪い尽くすような貪欲さで口内を蹂躙されてしまう。
「く、ぅ……んんっ」
必死に身を捩って拘束から逃れようとするけれど、熱い体に押さえつけられ動くことすらままならず。
交りあった互いの唾液が、濡れた音を立てながら唇の端から溢れ出す。
――ちきしょうっ……絶対許さない……!
涙の滲む瞳を開き、京介君を思い切り睨み上げるが、私のそんな抵抗すら京介君にとっては子供の遊戯ほどの微々たるものなんだろう。
私を見つめる京介君の瞳には、嘲笑が色濃く浮かんでいたから。