Under The Darkness
「くぅ……っ」
また頚動脈を押さえられ、せっかく血流が戻り意識が明瞭に戻りつつあったのに、再び頭に靄がかかり出し、体から力が抜けていってしまう。
「この……外道……がっ」
「なんとでも。でも、意識は飛ばさせませんよ。ちゃんと自分が乱れる様を、見ていて下さい」
そう言って微笑む京介君の顔が、徐々に白く霞んでゆく。
閉じることが出来ない唇に、京介君の唇が触れて重なり合う。
貪るような荒々しい口付けの間中、京介君の冷たく煌めく瞳は、私を捕らえ続けたまま。
京介君は瞳に嘲笑と欲の焔を滲ませ、私は挑むように睨み上げる。
――瞬間、京介君がくすりと笑んだ。