Under The Darkness
京介君は!?
京介君は今どこ!?
私もそこへ行くから、教えて!!
お父さんは、悲哀感漂う顔を私に向け、ただ苦い笑みを浮かべるだけで、ちっとも埒が明かなくて。
傍で痛いような表情を浮かべ私を見つめる悠宇に、視線を移し聞こうとした。
でも悠宇は、ギクッと身体をすくませ、私から逃れるように視線を逸らして俯いてしまったんだ。
怒りに駆られた私は、頭を大きく振って、声なき声で思い切り叫んだ。
なんでや! なんで誰も教えてくれん!?
京介君はどないしたんか、私はそれだけが知りたいだけやのに!!
苛立ちは限界に達し、この場から離れ京介君を探しに行こうと、邪魔な点滴を腕から引き抜き、ベッドから降りた。
裸足で駆け出した私は、あっとういう間に悠宇や看護師さんに取り押さえられてしまって。
注射器を取り出した医師が、再び暴れ出した私の腕に針を刺す。
みるみる私の視界には紗が掛かり、混濁した意識のまま、そこでプツンと途切れてしまった。