この恋、国家機密なんですか!?
昼休憩が終り、警察から今後のことについて、説明があった。
ここにきている人の家族の警察官は、ほとんどが特殊任務についていること。
休暇が取れた場合は家族で帰宅することもできること。
決してひとりで勝手な行動をしないこと。
などなど。
どうやら周りの奥様方のご主人は、もともと仕事で留守がちな人が多いみたい。
「事件解決っていつになるのかしらねえ」と、不安そうな顔をしていた。
一日目はなんのトラブルもなく、ホテルの浴場まで貸してもらって、全員が温かいところで眠ることができた。
でもこれが何日も続いたら、きっとストレスだろうな……。
小さなお子さんを抱えたママさんもいて、彼女は警官に、おむつを買ってきてもらえるように頼んだみたい。
だけど、サイズが違ったうえにテープ式がどうのとかパンツ式がどうのと、ぶつぶつ文句を言っていた。
でもそんなの、いつも買っている人じゃないとなかなかわからないんじゃ……。
誰も悪くないから、誰も責められないんだけど。
誰かに文句でも言っていないとやっていられないこの状況は、長く続くと危険かも。
早く、事件が解決してくれますように。
私は祈りながら、部屋のすみで眠りについた。