この恋、国家機密なんですか!?
私たちは自分なりの幸せを探して、もがいている最中……。
「私……」
どうする?どうしたい?
自分の幸せを考えたら、宗一郎さんの顔が浮かんだ。
私のすべてを見抜いている人。
何も言わなくても、私のことをわかってくれる人。
それは、恋に溺れた私の、ただの幻想かもしれない。
それでも。
彼と、一緒にいたい。
ずっと、ずっと。
「私……聞いてみる。今度こそ、全部」
独りきり、つぶやいた。
誰に言ったわけでもない。
私は私に、宣言したんだ。
宗一郎さんの秘密を、全部明らかにすると。