嘘と涙。
私が殺し屋になったのは小学校五年生だ。

私が生まれ、6歳の頃に妹が生まれた。
ママもパパも妹の奈々に夢中だった。

寂しかった。

いつも違う部屋で小さい赤い屋根のお家で遊んでいた。
家族みんなが揃う夜8時頃も一人。
休日も、全部一人。

おじいちゃんおばあちゃんに会いに行くも、留守番。

小さい子に留守番なんかさせるのは危険だ、そう思ったのはもう少し後になってから。
頼られてるんだ、家を守らなきゃ。
そんなことばかり、喜んで留守番した。

でもママたちは、一年、また一年経つにつれ
冷たくなった。
運動会なんかのイベントは奈々の保育園を優先して、お弁当を渡しされるだけだった。
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