Black Road
「はぁい。
じゃあ寝るなり、座るなり好きにして
いいわよー…あ。熱計ってね。」


体温計を渡される…
あ”ー...ダルぃ。
診察カードは書かされるし。


熱を計ると、36度ジャスト。
いつも通りだ。


まぁ、サボリだしね。


「先生、ベッド借りまぁす..」

そう言って、
ベッドに向かう。


ベッド綺麗だなぁ…
あたしはいつの間にか寝ていた。


夢を見ていた…――


そこには、小さい子が2人。


その1人は、
小さい頃のあたし…――


「キャハハッ♪
しんじーっ!」

小さいあたしが、そう言って
隣にいる男の子に話かけている。


新仁…!?
その男の子の顔が見えない…――


顔が…っ


「……っ。

………さんっ!

水川さんっ!!」



ガバッ


「はぁっはぁ…」


「大丈夫?すっごく、うなされてたけど...。」


「ぁ…はい。
大丈夫です。」


今の夢、何……!?


「一時間たったわよ?

でも、無理しない方が…

何か顔色悪いし。」


「あっ、はい。でも、大丈夫です。そろそろ・・・――」


「本当に大丈夫なの?でも、初日だしねぇ。また、気分が悪くなったら、いつでも来てね。」


「はい。ありがとうございます!じゃあ、失礼しまぁす。」

   
   ガラガラ...


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