Black Road



「彼女さん美人だし、
ラブラブだねー先生っ♪」




「こーらからかうなっ」






照れる先生に「可愛い生徒さんねっ」と
微笑む彼女さん…。








「あ。私、高瀬まりです。

あなたの先生の、彼女さんです、♪」





「まり…、んなこと言ったらからかわれるだろっ!」




「ふふ、いいじゃない。

この子良い子そうだしっ♪」







「っ、まあそーゆーことだ。


あ…
こっちが水川。


俺の可愛い生徒、」




「…水川凛です。


先生、まりさん美人ですねっ♪

先生には勿体無い。」





「…ありがとう。

よろしくね、凛ちゃん♪」





「…水川には先に言っとくけど、

実は俺達もうすぐ結婚するんだ。


今度クラスのヤツにも報告する、」






「えー、まじですかっ!

おめでとうございますっ♪」






「ありがとう♪」









笑顔のまりさんに照れる先生…。









どうみてもお似合いのカップルなわけで…


生徒が入る隙なんて、全くない程

幸せそうな二人なわけで…














でも…



理由はわかんないけど、

あたしは二人を心から祝福出来なかった。











どうして...?









幸せそうな二人への嫉妬心?








それとも…







あたし、先生のことが.....







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