Black Road
「いえ、」
「…結構です。じゃあ、また学校で。」
あたしは出来るだけ
はっきりした
口調で答えた。
「あッ!!おい、水川....」
そう、叫ぶ先生の声が
遠くで響いていた。
あのまま、先生の前で
笑っている事は出来なかった。
もう、涙を抑える事が
出来なかった。
どうして...?
その答えは、今日はっきりした。
そうじゃなくて、
自分で気づかないように
していただけかもしれない。