愛を知る小鳥
「大丈夫か? 御堂から話を聞いて様子を見に来たんだ」
「あ…すみません…。今、何時ですか?」
「もうすぐ7時になるな」
「___えっ!?」
聞いた途端美羽の顔が驚愕に染まり、ガバッと飛び起きた。
「も、申し訳ありません!! 会議でご迷惑をおかけした上に仕事に穴まであけてしまって…本当に、なんて…」
「香月、顔を上げろ」
自分のしたことの大きさに打ちのめされて項垂れる美羽に潤が優しく声をかける。美羽は泣きたくなる気持ちをグッと堪えて唇を噛みしめながら顔を上げた。
「何があったんだ」
迷惑をかけてしまったことに対する咎めがあるとばかり思っていた美羽は、潤の発した言葉に面食らうと共に、激しく動揺する。
「な、なにが…」
「会議の時に何を見た?」
真っ直ぐに射貫くように見つめられ、堪らず視線を逸らした。
「な、なにも…」
「誰がいた?」
さらに核心的なところを突かれ、心臓が激しく脈打つ。全身から冷や汗が出てきて止まらない。
「な、なにも…」
「香月」
「___っなにもない…誰もいない! 何もなんてないっ!!」
「香月っ!」
頭を抱えていやいやと激しく首を振る美羽を落ち着かせるように、その体を胸元に掻き抱く。
「あ…すみません…。今、何時ですか?」
「もうすぐ7時になるな」
「___えっ!?」
聞いた途端美羽の顔が驚愕に染まり、ガバッと飛び起きた。
「も、申し訳ありません!! 会議でご迷惑をおかけした上に仕事に穴まであけてしまって…本当に、なんて…」
「香月、顔を上げろ」
自分のしたことの大きさに打ちのめされて項垂れる美羽に潤が優しく声をかける。美羽は泣きたくなる気持ちをグッと堪えて唇を噛みしめながら顔を上げた。
「何があったんだ」
迷惑をかけてしまったことに対する咎めがあるとばかり思っていた美羽は、潤の発した言葉に面食らうと共に、激しく動揺する。
「な、なにが…」
「会議の時に何を見た?」
真っ直ぐに射貫くように見つめられ、堪らず視線を逸らした。
「な、なにも…」
「誰がいた?」
さらに核心的なところを突かれ、心臓が激しく脈打つ。全身から冷や汗が出てきて止まらない。
「な、なにも…」
「香月」
「___っなにもない…誰もいない! 何もなんてないっ!!」
「香月っ!」
頭を抱えていやいやと激しく首を振る美羽を落ち着かせるように、その体を胸元に掻き抱く。