愛を知る小鳥
「私も美羽ちゃんには何か抱えてるものがあるんじゃないかと思ってはいました。あんなに素直でいい子なのに、人を寄せ付けようとしないのには何かがあるって。だけど___」
そこまで言うと御堂は言葉を詰まらせて目に涙を浮かべた。
「一つだけ言っておきたい。俺が話したことはあくまでも俺の勝手な推測に過ぎない。これまでのことを考えると大筋では間違いないだろうと思ってはいるが、それでも…」
「わかっています。それにたとえ何が真実だとしても、彼女を大切に思う気持ちに一点の曇りもないですし、これからも何も変わりはしません」
涙を拭って美羽を見ながらあかねは言った。
「あぁ、そうだな」
「専務…どうか、どうか美羽ちゃんのことを宜しくお願いします。彼女を幸せにしてあげられるのはあなたしかいないはずなんです」
体ごと向き直ると、潤に向かって深々と頭を下げた。
「…あぁ。わかってる。彼女は俺が守る」
力強い答えを聞いて、あかねはまた涙を浮かべて頷きながら、宜しくお願いしますと繰り返した。そうして彼女は帰っていった。
手のひらから温もりが伝わる。
先程までは氷のように冷たくなっていた体に、再び温かさが戻ってきた。
潤はその小さな手を両手に包んで自分の口元に持ってくると、まるで誓いのキスをするかのように口づけて囁いた。
「お前のことは俺が守る」
走り出した想いはもう止まらない。
そこまで言うと御堂は言葉を詰まらせて目に涙を浮かべた。
「一つだけ言っておきたい。俺が話したことはあくまでも俺の勝手な推測に過ぎない。これまでのことを考えると大筋では間違いないだろうと思ってはいるが、それでも…」
「わかっています。それにたとえ何が真実だとしても、彼女を大切に思う気持ちに一点の曇りもないですし、これからも何も変わりはしません」
涙を拭って美羽を見ながらあかねは言った。
「あぁ、そうだな」
「専務…どうか、どうか美羽ちゃんのことを宜しくお願いします。彼女を幸せにしてあげられるのはあなたしかいないはずなんです」
体ごと向き直ると、潤に向かって深々と頭を下げた。
「…あぁ。わかってる。彼女は俺が守る」
力強い答えを聞いて、あかねはまた涙を浮かべて頷きながら、宜しくお願いしますと繰り返した。そうして彼女は帰っていった。
手のひらから温もりが伝わる。
先程までは氷のように冷たくなっていた体に、再び温かさが戻ってきた。
潤はその小さな手を両手に包んで自分の口元に持ってくると、まるで誓いのキスをするかのように口づけて囁いた。
「お前のことは俺が守る」
走り出した想いはもう止まらない。