愛を知る小鳥
「短大は?」
「えっ?」
「短大なら負担も半分で済むし、頑張れば何とかなるんじゃない? 四大に比べれば弱いかもしれないけどさ、資格とか取って補えば就職だってそれなりにいいところいけると思うよ?」
それは美羽にとって目から鱗の一言だった。進学するならば四大でなければと、勝手に視野を狭めてしまっていたことに初めて気付いた。短大を選ぶという選択肢もあったのだ。
「勉強好きなんでしょ?」
「…はい」
「なら頑張ってみなよ。勉強なら俺で良ければいつでも見てやるからさ」
初めて自分のために真剣に向き合ってくれた人に、美羽は言葉にできない嬉しさを感じていた。就職するのが一番確実な道なのだろう。だが、本音を言えばもっと勉強をしたいと思っていた。母を困らせたくないとの思いで頑張っていた勉強が、いつの間にか楽しいやりがいのあるものへと変わっていた。
今までも頑張れば何とかなってきた。それならば…
「…頑張ってみようと思います」
「うんうん、そうしなよ! 俺にできることなら何でも手伝うからさ」
「はい、ありがとうございます!」
こうして園田の助言で美羽の進む道が決まった。
それから美羽はさまざまな短大を調べた。奨学金制度や学部など、自分にとって一番いいところはどこなのか。教師にも相談しながらその道を模索した。それと同時に、在学中に取得可能な資格も徹底的に洗い出した。少しでも可能性があるのなら、惜しまず努力したい、そう思っていた。
学校にバイトに資格取得にと、遊ぶ暇なんて今以上に微塵もなくなってしまうだろう。それでも、美羽の心は未来への希望で満ちあふれていた。
「えっ?」
「短大なら負担も半分で済むし、頑張れば何とかなるんじゃない? 四大に比べれば弱いかもしれないけどさ、資格とか取って補えば就職だってそれなりにいいところいけると思うよ?」
それは美羽にとって目から鱗の一言だった。進学するならば四大でなければと、勝手に視野を狭めてしまっていたことに初めて気付いた。短大を選ぶという選択肢もあったのだ。
「勉強好きなんでしょ?」
「…はい」
「なら頑張ってみなよ。勉強なら俺で良ければいつでも見てやるからさ」
初めて自分のために真剣に向き合ってくれた人に、美羽は言葉にできない嬉しさを感じていた。就職するのが一番確実な道なのだろう。だが、本音を言えばもっと勉強をしたいと思っていた。母を困らせたくないとの思いで頑張っていた勉強が、いつの間にか楽しいやりがいのあるものへと変わっていた。
今までも頑張れば何とかなってきた。それならば…
「…頑張ってみようと思います」
「うんうん、そうしなよ! 俺にできることなら何でも手伝うからさ」
「はい、ありがとうございます!」
こうして園田の助言で美羽の進む道が決まった。
それから美羽はさまざまな短大を調べた。奨学金制度や学部など、自分にとって一番いいところはどこなのか。教師にも相談しながらその道を模索した。それと同時に、在学中に取得可能な資格も徹底的に洗い出した。少しでも可能性があるのなら、惜しまず努力したい、そう思っていた。
学校にバイトに資格取得にと、遊ぶ暇なんて今以上に微塵もなくなってしまうだろう。それでも、美羽の心は未来への希望で満ちあふれていた。